文字サイズを調整してご覧ください

陰圧閉鎖療法Q&A

陰圧閉鎖療法とは?

傷にスポンジに似たフォーム材を当ててその上をフィルムで密封し、吸引装置を使って創に陰圧をかけることにより、傷の治りを促進する治療法を陰圧閉鎖療法(NPWT; Negative Pressure Wound Therapy)と呼んでいます。


どうして傷が早く治るの?

吸引して陰圧をかけることで、傷が収縮し、機械的刺激が加わることで、傷を治す細胞が活発に働くこと、傷のむくみが軽減し、必要のない浸出液(しみだしてきた液体)を除去すること、血流が増加すること、などによって、傷の治りが促進されると考えられています。

どのくらい治療するの?

治療は3週間から4週間かけて行います。充填したフォームと被覆したフィルムは3日から4日に1回交換し、その都度傷を診察して洗浄します。

入院しなくてはならないの?

入院で治療しなければならないことも多くありますが、外来通院で行えるような簡便な方法もあります。傷の状態によって判断しますので、お問い合わせください。

どんな傷でも治せるの?

出血している傷、悪性腫瘍による傷、瘻孔(他の臓器と交通している孔)はこの治療の対象にはなりません。
また、傷の状態によっては、他の治療を行ってから、この治療に移行する場合もあります。

この治療で傷は完全に治っちゃうの?

この治療を行う3週間ないし4週間で完全に治ってしまう傷もありますが、多くはこの治療によって傷の状態が改善し、その後しばらくして完全に傷がふさがる、という経過をとります。
傷が治るまでの時間は、傷の大きさや状態によって様々です。

どこで相談すればいいの?

当院では、外科が診療を担当します。治りにくい傷や褥瘡でお困りの場合は、お気軽にご相談ください。

ページのトップへ